銀座スキンクリニックHOME 院長挨拶
おかげさまで銀座スキンクリニックは2025年で開院20周年を迎えます。開院当初からの患者様たちを始め、ご紹介くださる医療機関、ご協力いただいた企業の方など、多くの皆さまの支えの賜物と感謝の念に絶えません。銀座の医療モールから始まったこの15年間で美容皮膚科という標榜も可能となり、その専門領域も社会的に広く認知されるようになりました。
皮膚は全身のWINDOW。美容とかエイジング医療には、表面的なみかけだけでなく全身や心とのバランスが大切です。皮膚という臓器は、ときに独立し、一方で免疫や循環など全身とのかかわりをもって生きています。皮膚は複雑でまだまだわからないことがいっぱいのロマンに満ちており、そして、多くのメッセージをくれます。皮膚の状態を知りケアをしてあげることが、からだ全体のケアにつながり、健康でいられることにつながります。
美容皮膚科の領域は、世界中で日進月歩の変化・成長をし続けています。その一方で、さまざまな治療法や機器・薬剤のなかには、まだ医療としての効果や安全性の検証が乏しいままに最新や流行りだからという情報だけで広まっているものも少なくありません。15年たっても、当院は美容はビジネスではなく医学、そして銀座のかかりつけ医というスタンスに全く変わりありません。長年の皮膚科専門医や欧米での臨床、またレーザーなどのデバイスを開発研究した経験や知識からの目線で、これからも、確立された美容皮膚科医療、そして新しい可能性を患者様たちに安心して享受していただけるよう力を尽くしていきたいと思います。
2024年12月1日
銀座スキンクリニック
院長 坪内 利江子
日本医科大学卒業後、麻酔科研修を経て皮膚科勤務。フランス・パリのサンルイ病院皮膚科で臨床研修。日本医科大学医局長・講師を経て、ハーバード大学皮膚科で3年間レーザーの基礎・臨床研究, 臨床研修を行う。帰国後、日本医科大学美容皮膚科外来責任者。2005年銀座スキンクリニック開設、08年移転。国内外での美容皮膚科とくにレーザー関連の講演や論文発表、化粧品や機器開発、治験や臨床研究の受託など多数。2016年より全国の医療機関でヒアルロン酸・ボトックス注入医療指導。
皮膚科の網羅する範囲は驚くほど幅広いです。肌あれ、かぶれ、ニキビ、いぼ、水虫、アトピー性皮膚炎、乾癬、掌跡膿疱症、じんましん、全身ウイルス感染症、膠原病、良性腫瘍・皮膚がん、切り傷、やけど……。
食餌アレルギー、虫さされ、やけどなどの急性疾患がある一方、長く経過をみていかなければいけない病気も大変多いです。確定診断のためには、血液検査やアレルギーのテストだけでなく、場合によって、組織検査(皮膚生検術)が重要になることもあります。
皮膚はまさに全身の"WINDOW"―心身の状態を反映していることも少なくありません。皮膚に何も病的な状態がなくても、不安やストレスからかゆみを感じることもあります。皮膚は毎日の変化がご本人にもみえるので、時にご不安になることもあるかもしれませんが、まさにその心の状態が経過を左右することがあるのです。
また、皮膚のちょっとした変化が全身あるいは内臓疾患のサインのこともあります。内科、婦人科、心療内科など基礎疾患が疑われる場合、あるいはより専門的な検査や治療が必要な場合は、近隣の専門科あるいは大学病院などの高次機関と連携して治療に取り組んでいます。
皮膚科疾患は慢性的なものが多く、再発を防ぐために体質を変えたい、原因を調べたいという方も少なくありません。しかしながら皮膚疾患には、保険内でのアプローチではまだまだ診断がついても皮膚科学的に原因が不明のものが多いのです。まず対症療法を始めて頂くことが必要の場合もあるということをご理解ください。
保険の範囲ではありませんが…
科学的根拠がでてきても、診断や治療が保険適応となるまではかなりの年月を必要とします。銀座スキンクリニックでは、長年のレーザーの経験・知識を生かしてイボや酒さなどの治療に対するレーザー治療に積極的にとりくんでいます。また、アトピー性皮膚炎など慢性疾患の治療にメソアクティスによる経皮的薬物導入やメディカルアロマテラピーなどの新しい方法、そして、NAG(N-アセチルグルコサミン)やALA(アミノレブリン酸)をはじめとする基礎医学的エビデンスのある新しい成分による治療も導入しています。
また、必要に応じて、慢性疾患の原因を根本的に探るために、エイジングに関連する検査、慢性フードアレルギーや重金属蓄積の検査、サプリメントやホルモン補充療法などをご提案させていただいています。
診断・治療方針などわからないことやご不安があれば何でも医師やスタッフにおたずねください。専門的なことで難しいかもしれませんが、ご自身のことです。ぜひ内容を理解し納得していただいたうえで一緒に病気に立ちむかっていきましょう。