『肌老化を防ぐ!』紫外線対策の重要性
2022/05/12紫外線対策には『日焼け止め』は欠かせないものです。しかし、4月~5月にかけては塗り忘れやうっかり焼けは意外と多いものです。日焼け止めを常に塗るべき理由、そして日焼け止めを選ぶ際に役立つ「SPF」や「PA」を正しく理解して、紫外線から上手に肌を守りましょう!
日焼け止めを常に塗るべき理由
日焼け止めが必要なのは夏、もしくは日差しが強い日、または暑くなってきてから。や、長時間屋外に出て日焼けのリスクが高いときだけ。と考えている方も多いようです。
しかし、紫外線は1年を通じて降り注ぎ、肌にさまざまなダメージを与えています。そのため、一時的な使用では十分な効果が期待できません。
紫外線による肌のダメージや老化を抑えられる
肌が紫外線を浴びると、細胞内で活性酸素が発生します。活性酸素は、体の酸化や老化の原因にもなる物質です。
活性酸素は、肌のハリや弾力に関与するコラーゲンやエラスチン線維そのものを変性させるばかりでなく、その生成に重要な役割を果たす線維芽細胞も破壊したり傷付けたりして、肌にダメージを与えます。その結果、肌のハリや弾力が低下し、シワやたるみが生じるのです。
日焼け止めを上手に使えば、このような紫外線による肌ダメージを抑えることができます!
シミの発生を予防できる
日焼け止めは、シミの予防にも欠かせません。
紫外線を浴び、表皮にあるメラノサイトと呼ばれる細胞が活性化されると、メラニン色素が増えてしまいます。メラニン色素は、紫外線から肌を守ってくれる重要な存在ですが、肌のターンオーバーでメラニンが上手く排出できない場合、肌の色むらやシミの原因となります。
日焼け止めは、メラノサイトが活性化し、メラニン色素が増えることを抑えてくれるため、シミの予防にも役立つのです。
皮膚がんなどのリスクを下げられる
紫外線は、皮膚がんなどの病気を引き起こす原因の一つといわれています。日本人にはあまり馴染みがないですが、白人の方はかなり気をつけていらっしゃいます。日本人でも色白な方だけではなくリスクはあります。日焼け止めは、このような病気にかかるリスクの軽減にもつながります。
日焼け止めのSPFとPAを知る
SPF(Sun Protection Factor)は、波長の短いUVB(紫外線B波)を防ぐ指数のことです。SPFは、日焼け止めを塗らない場合と比較してUVBによる炎症をどれぐらい長く防ぐことができるかを表す数値で、数値が大きいほど効果は長くなります。
UVBは、屋外での日焼けのおもな原因となる紫外線です。表皮に強いダメージを与え、肌が炎症を起こして赤くなる現象(サンバーン)や、メラニン色素の沈着で肌が黒くなる現象(サンタン)、シミやそばかすの原因となります。
屋外での日焼けを防ぎ、シミ・そばかすを防ぐためには、SPF値に着目して日焼け止めを選ぶことが大切です。
PA(Protection Grade of UVA)は、UVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表すものです。PAは数値ではなく4段階の「+」で表され、「+」の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高くなります。
紫外線の約9割は、UVAです。波長の長いUVAは、表皮を通過し真皮にあるコラーゲン、エラスチン線維芽細胞を傷付けるため、シワやたるみのおもな原因となります。
しかも、UVAはガラスを通過するため、屋内であっても気が抜けません。肌へのダメージや老化を防ぐためには、外出しないときでもPA値の高い日焼け止めをきちんと塗ることが必要です。

日焼け止めを使用する際の注意点!
どの日焼け止めも汗をかいたり、マスクや衣類の摩擦、泳いだりすると効果は落ちます。
日焼け止めのパッケージには、「2時間ごとに塗り直すようにしましょう」と記載されています。(または近い文言で)
特にSPFが低いものは効果が短いので、より頻繁に塗り直すことが大切です。
この塗り直しに関しては良く聞かれるのですが、特にメイクをされていいる場合はなかなかこまめな塗り直しは難しいですよね⁉︎
本来は日焼け止めのタイプに関わらず、こまめな塗り直しは必要です。
現在は様々なタイプの日焼け止めが出ていますので、例えば塗り直しにはスプレータイプを使用したり、サポート的に『飲む日焼け止め』と言われている、抗酸化のサプリメントを併用するのもオススメです!
日焼け止めの効果を得るためには、薄く伸ばしても意味がありません。たっぷりとまんべんなく塗ることが重要です。
顔と首に関しては、それぞれ500円玉1枚分程度を塗ることで所定のSPF効果が期待できます。
その量を一度で塗ろうと思ったらとても大変です。また、メイクの邪魔にならないようにできるだけ薄く伸ばそうと刷り込む方もいますが、それはNG行為です!
肝斑の悪化を招く可能性もあります。一度に塗るのではなく、重ねて塗っていく。頬の高い部分はスタンプ方式などで重ねていくのもおすすめです。
日焼け止めの使用一つでも、意外に気をつけなければいけない点が多いのです。

日焼け止めを正しく使用して、美しい肌を保ちたいですよね。