しわやたるみ、フェイスライン、美肌に効果
目の周りやほうれい線、鼻すじ、あごなどに注入することで、しわを浅くしたり、たるみを改善したり、顔の輪郭を形成したりできる効果があります。
また、水と馴染みやすい保水性も特徴で、乾燥をなくし、ハリと潤いのある肌にすること、さらにはニキビ跡の改善といった効用も期待できます。
一般的な持続期間は1回の注入で3ヶ月~1年間
以前はしわの改善というとコラーゲンが使用されていました。ちょうど私がパリのサンルイ病院皮膚科に留学しているころ、その仔牛由来のコラーゲンが話題を呼び、私も少しトレーニングを受けたことがあります。その後、狂牛病問題でコラーゲン使用が警戒され、代わって出てきたのがヒアルロン酸です。 そもそも身体の成分であるヒアルロン酸ですが、人工培養により注入しても異物反応が起きにくく、即効性が高いことから、近年日本でも急激に増えてきた治療法の1つです。
かつては吸収が早く、効果を維持できる期間が短すぎるという問題がありましたが、技術の進歩により解消されてきています。個人差はありますが、一般的には、初回の注入後3~12ヶ月間効果が持続するといわれています。 銀座スキンクリニックの患者様には、目の下のくぼみの治療後1年近く効果が持った方も少なくありません。初回は比較的早く代謝されてしまいますが、注入を繰り返すことで持続期間が長くなるということが実証されています。また、ヒアルロン酸にはコラーゲンの元になる線維芽細胞の誘導も知られています。
効果が永久ではないことにご不安もあるでしょうが、自然に吸収されることは、皮膚科学の観点からは異物反応のリスクが低くなり、安全であるという利点もあります。 また、目的によって様々なタイプのヒアルロン酸が作られるようになり、とても自然な仕上がりが期待できます。